スイッチ・オン!
あなたの生きかた切り換え術
著者:ケヴィン・W・マッカーシー
訳者:岸本範子(きしもと・のりこ)
発行者:中村 守
発行所:株式会社 扶桑社
定価:1,000(税込)
40歳も過ぎれば、誰しもやりたいことを山ほど抱えているはずである。この年齢にもなれば
大抵は公私共に忙しくなり、やりたい事の大半に取り組むことができずに、目的が達せられない
焦りで潰されそうになっていることが多いと思う。また、長い間にいい物も見てきているので、
どうしても完璧を目指してしまいがちである。
日々の暮らしの中で、「わたしは何のために生きているのだろう?」と思う。「人生の目的」を
どこかでなくしてしまっているような、空虚な気分になることはありませんか?
この本は、そのような忙しい毎日を送っていて、やりたいことができずに悶々としてる人達に
「人生の目的」の見つけ方を教えてくれます。というよりは、目的に優先順位を付けて、優先順位の
低い目的を切り捨てる勇気を与えてくれる指南書ともいえる。多くの目的に手を付けて全てが中途半端
になるよりは、よほどすばらしいことだと思う。特に忙しい毎日を送っていて、目的を見失っている人に
お薦めの一冊だと思う。
【スイッチ・オンの具体的な進め方】
この本の中で出てくる、以下のようなリストを作成していけば、何かが見えてきます。
1.望むものリストの作成
各カテゴリーに対する「望むものリスト」を作成する。
カテゴリーの例:
1)身体/健康/休養 5)社会/仲間
2)金銭/物品 6)心
3)家族 7)学び/資格
4)仕事 8)その他、趣味
2.「望むものリスト」を「トーナメント表」にして、各カテゴリー毎に最終的に「最も重要な目的」
を1個に絞り込みます。
3.「時間の予算表」を作成する。
平日と休日の2つの表を作成します。起床から就寝までの時間割表です。
衣食住以外に、各カテゴリー毎の「最も重要な目的」に費やす時間を配分します。
4.「目的志向の抱負」を書く。
1)目的:人生の全てに行きわたる大きなテーマ(一生付き合う大きな目的)
2)ビジョン:将来の自分のイメージ(自分の夢、希望)
3)任務:外の世界に向けた具体的な活動(他人からみた自分に対し、理想の評価がされるように)
4)方針:自分はどのように行動するのか(基本姿勢)
5)努力:「望むものリスト」を実現するために自分は何を差し出すのか
5.「目的志向」を実現するため、チェックリストで定期的に自分の状態を監視する。