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「デザイン・マーケティングセミナー2010」デザイン概論
「デザイン・マーケティングセミナー2010」第2回〜デザイン概論〜
「”デザイナー”のためだけじゃないデザイン講座」(2010.8.21 10:00〜12:00)
講師:園山 隆輔氏 T-D-F代表 プロダクトデザイナー というのがあり、
受講してきました。(参加費 1,000円)申込パンフレット→第2回〜デザイン概論〜.pdf(186KB)
「デザイン」って何?
原点に戻って、「デザイン」するとは何をすることなのか再考してみる。
モノの色や形を作る手法として認識されがちな「デザイン」について、
本来のあり方・意味を考えることで、モノづくりやサービス、そして販売の
現場でも「デザイン」が果たす役割の重要性を再認識する。(セミナーの紹介文より)
【概要報告】
何のためにデザインがあるのか?
1.1 デザインの定義って何?
「形体は機能に従う」(ルイス・サリバン)←ある程度当たっていると思う
デザインは機能を形にすること!(プロダクトデザインの場合)
1.2 何をカタチにするのか?
【プロダクト】←−→【ユーザー】
↑
【ユーザーとの「関係性」をかたちにする】(←デザインの本質)
=【ユーザーに「関係性」を伝える・理解してもらう】
1.3 ビジネスとデザインの関係
実例)携帯電話のテレビ電話機能
実際はほとんど使われていない。
ユーザーとの「関係性」がハッキリしない。→なんだかよく分からない。
「なんだかよく分からないもの」に普通、お金は払わない。
ユーザーとの「関係性」がハッキリしない。
ユーザーとの「関係性」をハッキリすることで、このリンクをつなぐ!(点線を実線にする)
これが、ビジネス全般におけるデザインの役割である。
2.1 ロボットの問題
ロボットといってイメージするものは何?という質問をすると、人によってかなりばらつく。
なぜなら、「関係性」が不明瞭→イメージが絞れない→ユーザーにとってマイナスイメージ
→ビジネスとして致命的!
「関係性」はユーザーの考え方、要求により変化する。
肝心なのは、ユーザーとの「関係性」を明確にすること。
「力仕事用ロボット」と「癒し用ロボット」、これらには状況によって、どちらも立派な
「役立ち」がある。役立ちは「ユーザーとの関係性」で決まる。
今ロボットに足りないものは、「デザイン」そのものである。
【まとめ】
全ては物との「関係性」を明確にすること。=「デザイン」
デザイン戦略を考える際に重要なことは、ユーザー(使う人)を意識すること。
つまり、ユーザーとの「関係性」を考えること。
(ユーザーにとって一番よいことを考える。)
だれに売るの? だれが使うの?→ユーザーモデルの明確化
ビジネスとして成立する確率が向上!
ユーザーとの「関係性」を考える際の、判断基準として、費用対効果
(ユーザーにとってどうなのかを考える)も重要。
また、ビジネスとして成立するためには、製品の設計寿命も重要。
良い物を出しても買い替えされないと、ビジネスとして成立しない。
実例)人気の樹脂製サンダルを開発した「クロックス」は、
履き心地が良く、汚れにくいし、擦り減りにくい材質を開発し、
消費者に受け入れられた。(子供用サンダルのエスカレータ
引き込まれ事故には触れないでおく。)
ただし、丈夫で長持ちし過ぎて買い替え重要が少なく苦戦しているらしい。
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