あの「せんとくん」の生みの親である、彫刻家の籔内佐斗司(やぶうち・さとし)先生の 特別展があり、観覧してきました。 場所:奈良県立美術館(奈良市登大路町10-6)近鉄奈良駅から徒歩5分 観覧料:一般800円(チラシに付いている割引引換券で600円)、大・高生及び中・小生は無料 開催期間:2013年10月19日(土)〜12月15日(日) 休館日:10月21日、11月18・25日、12月2・9日(いずれも月曜日) 開館時間:午前9時〜午後5時(金・土曜日は午後7時に閉館。入館は閉館の30分前まで。) ・「籔内佐斗司展 やまとぢから」チラシ(表).jpg(302KB) ・「籔内佐斗司展 やまとぢから」チラシ(裏).jpg(529KB) →その他詳細は、「籔内佐斗司展 やまとぢから」奈良県公式ホームページ をご参照ください。 実は、本日の11月16日と明日17日は、「関西文化の日」ということで完全無料で観覧できました。 【主な出品作品】 ○「こころとからだ」 生命の鎧シリーズ ・「陽子」1988年作 檜・漆・顔料 ・「男の鎧―阿・吽」1991年作 檜・漆・顔料 ○「童子」シリーズ ・「守銭童子」2009年作 檜・漆・顔料 ※タテ4メートル・ヨコ6メートルに及ぶ日本地図の上に作品を展示。 併設した特設観覧台から作品を展望できます。 ○「平成伎楽団」(へいせいぎがくだん) ・せんとくんとそのなかまたち ・「魔王」、「九尾の狐」等大型作品 ○「伝世古」(でんせいこ) 文化財保護(模刻・修復)関連の作品 ・籔内氏が指導する東京藝術大学の研究室で修復された全国各地の仏像彫刻 ・東京藝術大学保存修復彫刻研究室の学生による模刻作品 籔内佐斗司先生は、創作活動だけではなく、文化財保護(模刻・修復)の仕事や指導をされています。 その関係で、全国各地の仏像彫刻や学生による模刻作品なども展示されていました。 そのような背景を知っていたら、「せんとくん」に対する最初のイメージも変わっていたと思います。 籔内氏は、「全ての事象と現象の背後にあるもの」、言い換えれば、私達が「霊」や「気」と呼ぶ、 「森羅万象のエネルギー」を「童子」と名付けました。 以下に、写真撮影が許されていた展示品の画像を若干だけ付けておきます。 童子シリーズに共通する、このきもかわいい顔が不思議な魅惑に充ちている。 「平成伎楽団」を中心に、ほんの一部の画像しか紹介できませんでしたが、童子シリーズに代表される、 独特の世界観は必見です。不思議な世界に引き込まれていきます。 彫刻家籔内佐斗司はユーモアあふれる木彫作品で人々の心を魅了するだけではなく、平城遷都1300年祭 公式キャラクター「せんとくん」の制作を機に発足した仮面舞踏団「平成伎楽団」のプロデュースなど、 近年ますますその活動の幅を広げています。 本展のタイトルである「やまとぢから」とは、1300年を超える悠久の歴史の中で培ってきた伝統文化に 基づく叡智と活力であり、今こそ本領を発揮すべきものと籔内氏は考えています。奈良に今日まで伝わって きた歴史遺産や伝統と共に継承されてきた文化も、この「やまとぢから」であるといえるでしょう。 本展では、籔内氏の30年以上におよぶ多彩な作家活動による世界観を奈良ならではの展示構成で総合的に 紹介します。大和国(やまとのくに)奈良の地で、「やまとぢから」を再発見し、未来への原動力として いただくことを願っています。(以上、公式ホームページの紹介記事より) また、籔内氏はお商売の方もお上手のようで、ブロンズ像などはかなりのお値段になっているようです。 ちょっと失礼なことを書いてしまったかも知れませんが、管理人の個人的な感想まで。 → その他の「展示会」などの観覧記録は、 マイセレクション/「セミナー、講演会、展示会」へ