←PREVNEXT→【2026年2月】> 20260228/
リカレント公開講演会「SNS時代のメディアの読み解き方」
放送大学 奈良学習センターで行われました、「SNS時代のメディアの読み解き方」を受講
してきました。講師:毎日新聞大阪本社 社会部専門記者 鵜 塚健 氏(うづか けん)
SNSの発達、メディアの多様化で情報があふれる現代社会。有益な情報交換が進む一方で、
人を傷つけたり、選挙結果を変えたりするなど、その歪みも指摘されています。的確に情報を
収集、活用するにはどんな知識や力が求められるのか。多くの取材現場を経験した講師から
メディアとの向き合い方について学びませんか。(以上、公式ページの講演会の案内文より)
・リカレント公開講演会「SNS時代のメディアの読み解き方」の案内チラシ.pdf(223KB)
【概要報告】
1.私たちは今どんなメディア環境にいるのか
▽新聞発行部数の減少
・24年間で部数半減(5300→2600万)/1997年ピーク
・パソコン、スマホ普及(4%→97%)
管理人が2024年度の情報通信白書を調べてみると、年代ごとに情報源としている媒体は
かなり違う。40代以下はほとんど新聞を情報源としていないが、50代以上は年代が上がる
ごとに、かなりの率で新聞を情報源としている。またテレビも同様であった。かわって、
情報源をインターネットにしている割合はこれとは全く逆の結果になっている。
(40代以下は、新聞・テレビをほとんどあてにせず、インターネットから情報を得ている
ことが明白である。)
▽情報があふれる時代
・インターネットを通してのメディアの多様化/SNS
・情報量の激増/2002年→2020年で6000倍(総務省)
・誤情報、偽情報(フェイク)の増加、氾濫
・刺激があるものね断定的なものが拡散しやすい
・フェイクの拡散スピード、6倍速い
(「ニセ・誤情報」の拡散スピード「真実・事実」の6倍)
▽フェイクと現実があいまいな時代
・AIでの画像(動画)作成技術の向上で、本物との見分けがつきにくい
・フェイク情報を見聞きした後に、その情報は間違っていると適切に判断
できる人は14.5%(山口真一・国際大准教授)
・確証バイアス(認知バイアス)= 自分の考えに合ったものを信じがち
・パズる(人気が出る)動画 → 儲かる
アテンション・エコノミー(関心が集まることで利益に)
2.どんな弊害、危険があるのか
▽選挙への影響、民主主義への打撃(衆議院選で何が)
・SNS選挙元年
・SNSショート動画の威力が爆発
・兵庫県知事選で何が起こったのか!?
フェイク動画、デマ動画で選挙結果が変わってしまう
以下は、偏見や誤情報を背景に特定の集団への差別や排外的行動が噴出した社会問題
・ホームタウン騒動
・中国人留学生バッシング
・ウトロ地区放火事件(犯人は現場、現実を見たことがなかった)
・SNS上で誹謗中傷を受けた末、女子プロレスラーの木村花さんが亡くなった
3.私たちはどう向き合うのか
▽フェイク、ヘイトが氾濫する時代
自分が見ている世界が「真実」
・エコーチェンバー(反響室)
・フィルターバブル(泡)
・アテンション・エコノミー(関心経済)
・経済悪化、不安 → 矛盾を在日外国人に(排外主義)
・政治家や著名人が「扇動」(犬笛型ヘイト)
▽私たちができること
・発信者は誰か?
・情報の根拠、出所は明示してあるか?
・公的機関の関連情報はあるか
・グーグルで「画像検索」→ 類似の情報があるか、ニセ情報があるか
・ファクトチェックを活用
我々情報の受け手は、偽情報、誤情報がある前提で、見極める力「メディアリテラシー」
を磨く必要がある
【参考資料】インターネットとの向き合い方~ニセ・誤情報にだまされないために~第2版 | 総務省
以上、「メディアリテラシー」の重要性を再認識する機会を与えてくださった 鵜 塚健 氏と
本講演会を企画してくださった、放送大学 奈良学習センター殿に深く感謝すると共に、今後の
活動に生かしていきたいと思います。
【最後に書籍の紹介】
SNS暴力 なぜ人は匿名の刃をふるうのか
著者:毎日新聞取材班(講師の鵜 塚健 氏も執筆者)
第1章 ネット炎上と加速する私刑
第2章 加害者たちの正体
第3章 言葉が刃に変わる時
第4章 深刻化する被害の真相
第5章 匿名の刃から身を守る
第6章 SNSの功罪
→ その他の「セミナー、講演会」参加記録は、 マイセレクション/「セミナー、講演会、展示会」へ