Mottai-Navi 管理人(MORIO)が意の趣くままに、個人的観点で書いています。
§コミュニケーションの基本は双方向、ギブ&テイクの精神!
会社でISO9001/14001などの運用管理を長くやっていると、今やっていることが
正しいのかどうか迷うことがよくあります。このような時は、原点(源流)に戻って考え直すと、
見えてくることがよくあります。
今回のテーマである「コミュニケーション」については、社会生活や業務の基本原則であり、
最も重要ではないかと思っています。
まずコミュニケーションは、一方通行ではなく、双方向(対面)通行でないといけません。
ギブ&テイクというと「相手からの見返りを期待して相手に何かをしてあげる!」という、
計算高い「不純な動機」での関係をイメージしますが、そうではなく、ここでは奉仕の精神
でのギブ&テイクのことをいいます。
例えば、あいさつもギブ&テイク。一方があいさつするのに、他方があいさつを返さないと
いうのはこの関係が成り立っていない。
メールのやりとりでも、返事をもらえないときは不安になったり、腹が立ったりすることが
あるが、これもギブ&テイクが成り立たないからです。返事をしてくれたことに対しては、
何かでお返しするとよいでしょう。お礼メール一つでも違います。また、情報提供してくれた
場合は、何かの機会にそれとなく情報提供先を公表して、情報提供したメリットが得られる
ようにします。
会話でもそうです。こちらが何かを話かけ(話題をギブ)、相手がそれに対して返事をする
(返事をテイク)。これをお互いにやり合うわけです。自分の言いたい事だけを言って、その場の
議論に勝つことだけを考えていたら、まったくコミュニケーションになりません。相手の意見も
聞いて理解し、相手を気分良くさせた上で主張すべきです。
上司に相談する時も、許可や方針をもらう代わりに、上司には情報を提供してください。
情報とは、今職場でどんな問題が起こっているのか、担当者のスキルがどれくらい向上したのか、
あるいは指示した仕事の進捗状況のことです。
上司に問題提起して改善してもらいたいことがあるなら、担当者は問題点のリスクを説明し、
改善後のメリットを説明しなければなりません。もちろん上司のスキルが低く、顕在化した
問題点にすら気付かないようでしたら、頼りにすることはあきらめて、上司に気付きを与える
ようにしないと、担当者はやってられません。(理解してもらわないと、自分が大変になります。
この場合は自分の身を守らないといけません。)
以上のように、両者が対等の関係でないとコミュニケーションは成立たないということです。
「テイク(得る)&テイク(得る)」でも、「ギブ(与える)&ギブ(与える)」でもいけません。
「ギブ(与える)&テイク(得る)」の精神が重要ではないでしょうか。
【書籍紹介】
「特別講義 コミュニケーション学」:藤巻幸夫 著
「なんだかうまくいかない」「なぜか数字が出ない」
力がないわけではないのに、なぜかうまくいかないことが
多いとしたら、その原因はあなたの「コミュニケーション力」
にあるのかもしれません。
「協業関係」「プレゼン・交渉」「チーム・部下の、
モチベーション管理」など様々な場面で必要とされる
コミュニケーションの技を本書で手にいれてください。
「コミュニケーションのノウハウ・ドゥハウ」:野口 吉昭 著
会議、商談、プレゼン、広告、チームマネジメント、
「言いたいことが伝わらない!」とイライラする前に
真の納得を引き出す「3つの力」とその磨き方を解説。
「人間力」− 信頼関係を築く能力
「論理力」− 本質を理解する能力
「対話力」− しっかり対話する能力
これらの力を磨くことで、お互いが「納得」できる
コミュニケーションが出来る。
「コミュニケーション100の法則」:伊藤 守 著
本書を開くと、あなたがこれまで性格や好き嫌いの問題だと
思っていたことの多くは、ただコミュニケーションに対する
知識の不足からきていたにすぎないことがわかるでしょう。
新しいコミュニケーションを交わしていくための勇気が
湧いてくる本です。