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Mottai-Navi 管理人(MORIO)が意の趣くままに、個人的観点で書いています。

§快眠(ここちよく眠ること)について(健康枕)

1.「快眠」について
 快眠とは、「ここちよく眠ること」とあります。それでは、この眠るということ、すなわち睡眠について
 少しふれてみます。睡眠には、レム(REM)睡眠と、ノンレム睡眠の二種類あります。
  レム睡眠の「REM」は、Rapid Eye Movement(急速眼球運動)の略で、睡眠時に閉じたまぶたの下で、
 眼球がキョロキョロ動いている状態を示します。
  ノンレム睡眠は、眼球が動いていない状態(熟睡)を示しますが、脳波を基準に4段階に分けられます。
 最初眠りに落ちた時、ノンレム1段階から順に4段階(深いノンレム)へと進み、しばらく熟睡が続くと、
 一度ノンレム睡眠の2段階の辺りまで(眠りが浅くなり)戻ってから、レム睡眠が現れます。それが過ぎる
 とまた、ノンレム睡眠の階段を降りて(眠りが深くなって)行きます。この周期は、普通の健康な成人で
 約90分となっています。一夜の睡眠ではこの周期が4~5回繰り返されます。
    
          図1.1 睡眠の周期(日本睡眠学会より)

  レム睡眠は体(肉体)を休める睡眠、ノンレム睡眠は脳を休める睡眠といわれています。ノンレム睡眠は、
 体温や脳の温度を下げ、大脳を眠らせる目的機能があり、レム睡眠は、ノンレム睡眠で冷やした脳の温度が
 下がり過ぎないように、上昇させる働き(覚醒状態)があります。目覚めが良いとか悪いとかいいますが、
 ノンレム睡眠時に起こされると非常に目覚めが悪く、レム睡眠の終期に起こされると、非常に目覚めが良い
 と感じます。また、快眠とは十分な熟睡後のレム睡眠の時に目覚めた、感覚ということができると
 思います。(参考サイト:日本睡眠学会/睡眠に関する基礎知識
  また余談だが、老若男女に関係なく、レム睡眠に同期して勃起がみられる。朝方はレム睡眠が多いため、
 レム睡眠から目覚めることが多い。(俗にいう「朝立ち」とはこのことで、ごく自然な生理現象である。)

2.睡眠の重要性
  最近の社会は職場のストレスが多くあり、また家庭の悩みを持った人も多くいます。熟睡できない人々は、
 中年だけでなくなく、比較的若い女性にも目立っています。また、確かに睡眠時間そのものも年々短くなって
 いるような気がします。これはインターネットやゲーム、深夜TVやCATV(ケーブルテレビ)、24時間ストアの
 普及が考えられます。よく「寝る子は育つ」といわれますが、脳下垂体から分泌される「成長ホルモン」は、
 女性の美容に貢献したり、子供の成長を助けたりする大事なホルモンですが、このホルモンの分泌時間帯は
 熟睡期と同調している
ことが、医学的に分かっています。私たちの体は熟睡時に養われているといっても、
 過言ではないでしょう。(体の修復と疲労回復に重要な役割を果たしている。)慢性的な睡眠不足に対し、
 体は必ず帳尻合わせを行おうとします。これが病気や居眠り事故へとつながることはいうまでもありません。
  この睡眠について、自己コントロールができるかどうかが、この社会において生き残っていく上での鍵に
 なると思います。すなわち「睡眠」について真剣に考える必要があるということです。「どう眠るか」は
 「どう生きるか」に近いことば
として認識する必要があると考えます

3.睡眠時間について
  次に睡眠時間についてですが、9時間以上寝る人は長眠者、6時間以下の人を短眠者と呼んでいます。睡眠
 時間は一般的には、7~8時間が理想とされています。ただし、これは人によって違い、生理的レベルの個性
 によるもので、生物学的にはまったく根拠はありません。発明王エジソンは短眠者であったといわれています。
 また、短眠者の代表としてフランスのナポレオン1世は、伝説では3時間しか寝なかったといわれています。
 かわって、物理学者のアインシュタインは、毎日10時間以上ベッドで暮らしていたといわれています。
 あの相対性理論はベッドの上で思い付いたともいわれています。
 短眠者は、睡眠効率がよく、寝床にいた時間と実際に眠った時間が一致していて、深いノンレム睡眠の割合が
 多いことが分かっています。長眠者は浅い睡眠や中途覚醒の割合が多く、いわゆる質の悪い眠りを継続させて
 いるといえます。長眠者は、自己コントロールにより睡眠効率を上げることができます。

4.快眠に効果的な習慣について
  例えば、毎日の軽い運動を心がけるとか、寝る前に過激なテレビを見ないこと、ドキドキするような推理
 小説を読まないこと。あるいは軽いアルコールをいただくのも良いでしょう。また、空腹は睡眠を妨害するが、
 就寝前の2~3時間前には食事を済ませる方がよい。(胃腸の運動や胃液の分泌は睡眠中に減少する。)
  寝るタイミングとしては、入浴により一時的に上がった体温が、下がった直後に寝床に付けば、睡眠を誘い
 やすくなります。寝る前の入浴は、38度から40度くらいのぬるめのお湯に、20分から30分ほど浸かる
 のがよいとされています。また、足が冷えきって眠れないときや、何らかの事情で入浴できないとき、時間が
 ないときなどには、40度程度のお湯で足を温める足浴(足湯)だけでも快眠効果が期待できます。
 (病院で入院患者が眠れない時にも実施しているとのこと。睡眠導入剤より体にはよいと思う。)

5.快眠グッズについて(健康枕)
  世の中には、数多くの快眠グッズがあります。ふとん、マット、ベッド類も重要な要素を持っていますが、
 枕が眠りを左右することは、「枕を変えると眠れない」とか「枕が合わなくて肩がこった」という言葉を
 よく耳にすることからも分かります。枕の役割は以下の通りです。

  1)寝ている間の姿勢を適正に保つ役割。(物理的役割)
     枕の形、硬さ、高さ等によるもの。
  2)安らぎを与え、リラックスさせる役割。(精神的役割)
     抱き枕はその典型的なもの。他に、香りの出る安眠枕等がある。

 上記の二つの目的を達成させようとする枕は多数考案されていますが、1)の役割は、ふとんの硬さと、
 本人の体形、頭の形、首の長さに左右されるため、あるいは好みの問題もあり、自分に合ったものを自分
 で探す必要があります。


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