◆アイデア名:
(車用)リアシートトレイ
◆概要:
家族旅行等でドライブに出かける時、車内で食事することがよくあります。リアシートトレイがないと、
食品や飲み物をこぼしたりして面倒なことになります。市販のものも何種類かありますが、トレイの面積が
狭くて使い物になりません。
ある日、100円ショップで、クリアファイルケースを購入した時に思いついたアイデアです。
最低限、クリアファイルケース(A4かB4サイズ)とカップホルダーさえあれば、その他の小物(ヒモ、ビス類、スナップ、Wリング等)は手持ちのものを利用すれば何とかなるでしょう。
◆購入部品:
(1)クリアファイルケース(A4サイズ):100円
(2)カップホルダー(ドリンクホルダー):100円
コードストッパー(4個):100円(無くても何とかなるが、これはある方が良い。)
(3)ワンタッチジョイントホルダー(スナップフック)(2個):100円(無くても何とかなります。)
(4)スナップ(4個):63円(MORIOは購入しなくても多数保有している。)
Wリング(12個):157円(MORIOは購入しなくても多数保有している。)
注)ワンタッチジョイントホルダーのサイズについて
ヘッドレストのポールが通るサイズを選定してください。
見た目のサイズから想像しているほど、(意外と)太いものが通りません。
もし、ポールに入らなかった場合は、一度ヘッドレストを抜いてから入れてください。
この場合は、ワンタッチという言葉が無くなるだけです。
(外すときにいちいちヘッドレストを抜く必要がある。)
◆準備する道具:
(1)電動ドリルドライバーと外径3.1mmのドリル刃
(2)ペンチ(又はニッパー)とヤスリ
(3)透明ラッカースプレー又はさび止め塗料など(無くても何とかなります。)
(4)ナベ小ねじ3点セムス(M3×10mm)とフランジナット←無ければ購入してください。
(5)ヒモ(MORIOは靴ヒモを利用しました。←無ければ購入してください。
◆製作手順:
1)ヘッドレストへの取付部
(1)まず、ヘッドレストへの取付部を加工する。
(Wリング用の小穴を2個ずつ、ヘッドレストのポール間隔に合わせて加工)
(2)Wリングを取付ける。
(3)ワンタッチジョイントホルダーを取付けて、このパートは完了。
2)ヒモ(上側、下側)の取付加工
(1)次に、下側のヒモを通す穴を加工する。(下側の穴は両脇に各1個ずつ)
(2)ヒモを通し、コードストッパーを取付ける。
(3)下側両脇2箇所に同様の加工を施して、下側のパートは完了。
(4)上側のヒモを通す穴を加工する。(上側の穴は両脇に各2個ずつ)
(5)上側両脇2箇所に同様の加工を施して、ヒモを通して結ぶ。これで上側のパートは完了。
(6)ヒモ系の作業はこれで完了です。(上から見た図)
3)カップホルダー(ドリンクホルダー)の加工
(1)カップホルダーの加工図(切断と穴あけ加工)
(2)ペンチかニッパーで切断する部分を強くはさむ。切断線に添ってスジを入れる。
(スジに添って、ペンチで何回か折り曲げると、金属疲労で簡単に折れる。)
(3)切断面にヤスリを掛ける。(見栄えを気にしないのならそのままでも可)
(4)錆び止めのため、黒色の錆び止め塗料、もしくは適当なペンキを塗る。
(今回は、透明ラッカーを塗っておいた。)
(5)取付穴を2箇所あける。(外径3.1mmのドリル刃を使用。裏側に木材を当てて加工する。)
(6)取付バーを少し曲げる。(取付け面に沿わす)
4)カップホルダー(ドリンクホルダー)の取付け
(1)まず、取付け位置を決定する。(この時、マジックで穴位置の印を付けておく。)
(2)穴あけ加工を行う。(裏側に木材を当てて加工する。)
(3)小ねじとナットで、カップホルダーを取付ける。
(今回は、ナベ小ねじ3点セムスM3×10mmとフランジナットを使用した。)
(4)カップホルダーの動作確認をして完了。
5)ゴミ袋(レジ袋)取付け用スナップの加工
(1)一番最初に加工した、ヘッドレストへの取付部と同様な加工を施す。
(Wリング用の小穴を2個ずつ適当なピッチで加工する。)
(2)Wリングを取付けた後、スナップを取付けて完了。
(Wリングの取付けが難しかったら、ヒモなどを通して、スナップを取付ければ十分です。)
6)使用状況
実は、本アイデア自作の前に、前身のリアシートトレイ1号が存在する。
この1号もまずまずの出来ですが、トレーの面積が狭く(B5サイズ)、さらにトレーの角度を
微調整できないため、今回の改良版を製作するきっかけとなりました。
以下に1号機も紹介しておきます。
◆自己評価:80点
安くて実用的なリアシートトレイが出来ました。
前列座席のリクライニングにもトレーの角度調節で対応できます。
また、トレーの面積も十分です。(コンビニ弁当などが、そのまま置けます。)
費用は400円程度、製作時間は正味30分から1時間程度で出来ます。
失敗しても各部品は100円ですので、ぜひチャレンジしてみてください。