◆アイデア名:
マンション用自動換気扇
◆概要:
マンション等はアルミサッシで気密性が高く、壁はコンクリートや断熱ボードで囲まれています。
また窓を開けて外出できません。
このような環境では梅雨や夏場に湿度が高くなり、カビの発生や不快指数の高い生活が続きます。
市販の換気扇と、24時間プログラムタイマー(15分単位で何回も入切可能)を組合せて使用します。
換気扇の取付けは、小窓に日曜大工で木枠を施工して取付けます。(柱を2本渡しただけです。)
窓の開いた隙間はプラスチックダンポール(ダンプレート)を貼り付けてふさいでいます。
小さな開閉窓を二つ設けいてるのは、負圧ダンパーです。これは窓を閉め切った状態で
換気したときに、換気扇がうなるのを防止しています。(窓の開け閉めもここから行います。)
ダンプレートの加工方法については、
「プラスチックダンポール(ダンプレート) の加工方法」
のページをご参照ください。
◆購入部品:
(1)コーナン換気扇(台所用)25センチ(14m^3/分):3,980円
(2)24時間プログラムタイマー:980円
(3)プラスチックダンポール(ダンプレート910mm×450mm×t4mm):289円
(4)平型丁番(4個):余り物(購入すれば200円程度)
(5)M3ビス、ナット類:余り物(購入すれば200円程度)
◆準備する道具:
(1)カッター(大型刃)
(2)カッターマット
(3)金属製定規
(4)キリ
(5)養生テープ(白)
◆製作手順:
(1)まずマンションの小窓に、木材の柱を取付け換気扇を取付ける。
(窓の形状はそれぞれ違うため、ここまではご自分でお願いします。)
木材は余り物を使用したが、購入しても500円程度でしょう。
(2)24時間プログラムタイマーを、生活環境に合わせてセットする。
朝6時〜7時と、夕方18時〜23時までは、15分ON/15分OFFの繰返しに設定し、
その他の時間は、15分ON/45分OFFの繰返しに設定している。
平日、休日、外出時にかかわらず、同じ設定です。
(週間プログラムタイマーではないので、曜日ごとの設定はできない。)
(3)下半分のプレートを切断加工する。
a)外寸の切出し加工
b)ミニ開閉窓のけがき
c)ミニ開閉窓の切抜き加工
d)切抜いたミニ開閉窓の寸法を少し小さくする。
(4)右横のプレートを切断加工する。
a)外寸の切出し加工
b)ミニ開閉窓のけがき
c)ミニ開閉窓の切抜き加工
d)切抜いたミニ開閉窓の寸法を少し小さくする。
(5)下半分プレート部のミニ開閉窓に平型丁番を取付ける。
a)平型丁番の取付け穴をけがき、キリで穴を空ける。
b)丁番をM3サイズのビスで取付ける。
c)ナット側から締め具合を確認する。
(6)右横プレート部のミニ開閉窓に平型丁番を取付ける。
a)平型丁番の取付け穴をけがき、キリで穴を空ける。
b)丁番をM3サイズのビスで取付ける。
c)ナット側から締め具合を確認する。
(7)ここで、プレートのカット方法と穴加工の方法をおさらいしておく。
a)カッターと金属製定規、カッター用下敷きを使用して加工する。
b,c)穴加工は、普通のキリで十分である。
d)平型丁番の取付けビスを強く締付けると、プレート材がつぶれてしまうので、
バネ座金が縮まる程度に締付け、最後にナット側からねじ部にボンドを施して
ゆるみ止め処理を行う。
(8)各プレートを換気扇の枠にはめ込む。プレートがゆるい場所や、隙間は養生テープ(白)
で貼付けて固定すれば完成です。
◆自己評価:90点
木材や平型丁番、ビス類は余り物として家にあったものを使用しています。
それらを購入したとしても、総額5,000円程度で製作できていると思います。
これで快適な、梅雨時や夏場を過ごせるのですから、評価はかなり高いです。
不満点としては、換気扇の運転音が少しうるさい程度です。
(換気扇が安物ということもある。)