1.割り箸問題の事実関係
1)割り箸が日本の木材消費量に占める割合は 1 %以下にすぎない。
2)材料は97%が輸入で、うち中国が99%を占めている。
よって、熱帯林の保護との関わりは少ない。
3)日本国内での割り箸の消費量は、2005年現在で年間約260億膳となっている。
国民一人当たり、平均で年間約200膳の割り箸を消費していることになる。
比較:レジ袋の年間消費量は、約300億枚。
4)日本で使用されている割り箸の98%が中国で生産されている。
5)中国では天然林が 割り箸のために伐採されている。
これに対し、植林は実際ほとんど行われていないようです。
伐採方法は間伐ではなく、森林の全部、または一部を一斉に伐採するというものです。
6)中国での天然林の伐採は、持続不可能な森林伐採ではない。
(植林活動がまだ十分でない。)
7)現在中国では割り箸は生産過剰状態で、日本への輸出だけでは在庫がさばききれず、
また、技術があまりまだ高くないこともあって、製造の際に多量の低質の箸ができます。
これらの作りすぎた箸や低級の箸の多くが中国国内に流通しています。
供給が需要を生み、中国でも使用が急速に広がっています。
2.割り箸の環境負荷低減策
1)割り箸の使用量を減らす
a)マイ箸の利用
b)コンビニ弁当などに最初から付けないで、レジで聞いて必要な本数を入れる。
ただし、一気に止めてしまう分けには行かない。
(実際にはすでに中国では割り箸は一つの産業になってる。)
2)使用済みの割り箸のリサイクル
a)紙パルプ原料としてリサイクル
b)分別回収して木炭にして利用
3)伐採される木を減らす
間伐を推進し、有効利用する。
また、割ばしに使用される木材を 針葉樹から竹に変える。
(竹がかびやすいために防カビ剤を使用する場合が多いので要注意)
4)国産比率を上昇させ、間伐を推進する。
また、間伐をしても利益が出ない構造を変革する。
5)中国での植林を推進する。
日本の大手割り箸輸入メーカーや飲食店チェーンなどが中国と共同で
自主的に植林活動を始めていますがボランティアの範囲であり、
中国での持続可能な森林経営が成立ところまで行かない。
今後中国政府が本腰を入れて植林や森林保護規制を強化する必要がある。
3.
Mottai-Navi 的結論
マイ箸を持ち歩き、割り箸はできる限り貰わない、使わないことにする。
4.参考にしたサイト
・割り箸からみた環境問題(環境三四郎)
・EICネット/割り箸問題