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デザイン・マーケティングセミナー2012(第2回)
京都リサーチパーク(KRP)主催の、幅広いネットワークを活かした産学公連携活動の一つに、
「デザイン・マーケティングワークショップ」があり、ここのセミナーを受講してきました。
通常はワークショップ参加者が受講される講座ですが、一般参加もできます。
日時:平成24年10月27日(土) 10:00〜12:00
場所:京都リサーチパーク
東地区 KISTIC 2階 イノベーションルーム
参加費:一般1,000円/学生500円
主催:京都リサーチパーク(株)産学公連携部
定員:50名(先着順)
講師:阿萬 芳和(あまんよしかず)氏
・第2回「デザインプロデュース」チラシ.pdf(223KB)
【概要】
「デザインプロデュース」〜ものづくり企業のためのデザインの戦略的活用〜
近年、「デザイン」の戦略的活用が広がってきています。ものづくりに欠かせないすばらしい
技術を持った企業が「デザイン」を戦略的に活用することで、オリジナルブランドを創出すると
いう事例も増えています。本セミナーでは、東大阪で複数の企業が協力することによって、
新たなブランドの確立と流通チャネルを見出した実例を示しながら、デザインを活用した
市場開拓のヒントをご提案します。(以上、紹介記事より)
・東大阪のモノづくり企業が一つになって作り上げた、和の趣のあるテーブルウエアのブランド
「シンプル プラス スタイル」を一度ご覧ください。
一つのデザインを成功させるためには、商品デザインから流通・販売のプロデュースまで、
デザインの範囲を広げる必要がある。
モノづくり企業は、「作るのが得意」「売るのが苦手」な場合が多い。ブランドを作り出す
ためには、商品の流通をデザインする必要がある等、講師が実際に行政(東大阪市)の立上げ
支援を利用して、効率的に企業間連携を構築できた裏話も交え、プロジェクトの第一段階を
成功させた事例が紹介されていた。苦労話やコツなども披露していただき、非常に有意義な
セミナーであったと思います。(作り話ではなく、実体験に基づいたお話には説得力がある。)
【ポイント】
参加した4社(異業種)を通して一つの製品を作るやり方は、後でもめることが多い。
(利益配分が不透明となって、各社の利害が衝突してしまう場合が多い。)
今回のプロデュースでは、各社は得意分野の製品をそれぞれ単独で製品化し、それらの
オリジナルアイテムの集合体としてブランドをデザインする。ブランドを売ることにより
営業努力は各社の利益に必ず結びつく考え方である。よって、営業活動は自社の単独製品
だけをコマーシャルするのではなく、集合体として4社の製品全てを一つのブランドとして
営業することが、大前提となる。場合によっては、自社のアイテムが売れない場合もあるが、
他社も同様となりブランド自体を売ることによって、各社の製品は平均的に売れていくこと
になる。
【講師のプロフィール】
阿萬 芳和(あまんよしかず)氏
1970年宮崎県生まれ。1995年筑波大学大学院環境科学研究科卒業後、ソニーミュージックグループ
ソニーシーピーラボラトリーズ入社。その後静岡文化芸術大学デザイン学部生産造形学科を経て、
2006年株式会社エイド入社。2007年より名古屋学芸大学メディア造形学部デザイン学科立体空間
デザイン非常勤講師。
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