いまだにデジタルカメラは日本のメーカー(キヤノン、ソニー、ニコン)が世界市場の大半を 担っているのだが、ここ最近は新型コロナの影響やカメラ付きスマートフォンに押されて需要が 大幅に減少している。2020年には老舗のオリンパスが撤退したのを聞いてショックを受けている。 ニコンもパナソニックもかなり厳しそう。デジカメの出荷量は10年前にくらべ14分の1に減って いるとのこと。(CIPA調べより) コロナ禍が収まったら旅行やイベントが増えるので、ある程度は持ち返すとは思うが、元に戻る ことはなさそう。特に安いコンデジは既にスマホに取って代わられている。逆にその分、一眼レフ (ミラーレス含)はマニア層やカメラ女子の需要が増えるのではと思う。 日本のデジタルカメラメーカーの状況をざっくりとまとめましたので、以下に紹介しておきます。
メーカー | 状 況 | 備 考 |
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キヤノン | レンズ一体型、一眼レフ共に国内トップシェア、ミラーレス一眼部門で国内シェア2位(撮像素子は自社製) | ミラーレス以外は一人勝ちだなぁ!最近ミラーレスも強くなってきた!(無敵の感) |
ソニー | ミラーレス一眼部門で国内トップシェア、レンズ一体型部門て国内シェア2位(撮像素子は自社製) | ミラーレス一眼カメラ市場でシェアNo.1を誇る |
ニコン | 一眼レフ部門で国内シェア2位(撮像素子は自社設計の外注製) | ニコンのブランド力は健在だが巨額の赤字を出している。ニコンも厳しそう! |
富士フイルム | レンズ一体型部門て国内シェア3位 (撮像素子は自社設計の外注製) | フィルム時代からの伝統が息づいているので、マニアが多い!? |
パナソニック | どこをとっても平均点以上(優等生)なのだが、シェアランキングの上位には上がってこない。製品(特にライカ製レンズ)は悪くないが、いまいち売れていない (撮像素子は以前は自社製造していたが撤退) | Pana信者が購入するのか!?(撤退の瀬戸際!?) |
オリンパス | 2021年カメラ事業撤退ミラーレス一眼部門で国内シェア3位(ただし、2位のニコンに対し1桁低い)(撮像素子は外注製) | カメラ事業を含む映像事業を投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)に譲渡し、OMデジタルソリューションズ株式会社としてブランド継続 |
リコーイメージング | 2017年カメラ機種を縮小したが、一眼レフ部門で国内シェア3位 また、コンデジのGR IIIシリーズの人気は依然高い (撮像素子は外注製) | 2011年7月1日HOYAが「ペンタックス」ブランドで展開しているデジタルカメラ事業を10月に買収すると発表2021年10月1日「RICOH GR IIIx」発売 |
ペンタックス | 2011年10月リコーイメージングに買収された。2013年のMX-1を最後にコンパクトデジタルカメラは製造中止(2014年4月?)だが、一眼レフに根強い人気あり(撮像素子は外注製) | コンパクトデジタルカメラは2001年に発売された初代のOptio 330以降、Optioブランドで販売していた。 |
カシオ | 2018年5月撤退(撮像素子は外注製) | 1995年、業界で初めて液晶画面を搭載したデジカメ「QV-10」を発売。2002年から「エクシリム」投入 |
シグマ | 交換レンズをはじめ、高級なコンデジ、一眼レフを製造販売 (撮像素子は自社製) | 1961年創業の(株)SIGMA(シグマ)。 国内では老舗の光学機器製造メーカー |