◆アイデア名:
セラミックファンヒーターのメンテナンス(清掃)III
<以下の記事もご参考に!>
・
セラミックヒーターの泣き所をメンテナンス
◆概要:
セラミックヒーター(セラミックファンヒーター)には泣き所(弱点)があることを、
以前にも
紹介済みですが、またまた別の機種でもメンテナンス(清掃)を実施したので再度ご報告致します。
この種のファンヒーターはとにかくホコリが溜まりやすく、これにより寿命が来たと勘違いして
廃棄することが多いようです。今回は、ファン(モーター)から異音(ゴロゴロ音)がするので見て
欲しいとのことでした。筐体を分解すると案の定ホコリだらけ・・・・。
【警告!】
これから紹介するメンテナンス方法は、本体を分解しますので、電気や機械の知識がない
方にはお薦めできません。また、分解した場合はメーカー保証を受けられない場合があります
のでご注意ください。実施された場合の悪影響については、一切の責任を負いかねますので
予めご了承下さい。全ては自己責任でお願いします。
◆準備する道具:
(1)+ドライバー
(2)プライヤー(ペンチ)
(3)バキューム掃除機
◆作業手順:
(1)本体を分解して、内部を掃除機で清掃する。
前面本体と裏面蓋に2分割できる構造で、6本の+タッピンねじを外すと開封できました。
今回はヒーター部(アルミ製放熱フィン)のホコリはなかったので、機器内部とシロッコファン
のフィンのホコリを掃除機で清掃しました。
(2)シロッコファンのから異音(ゴロゴロ音)について
誘導モーターの偏芯による電機子のこすれ音かと思いましたが、どうもファン付近全体から
振動音が出ているようでした。結果的には、シロッコファンの外側の板金の組み立て方法が、
爪をカシメてあるだけの構造であり、これが経年で緩んできしんでいたものと判断しました。
爪の部分をペンチでカシメ直すだけで、きしみ音(ゴロゴロ音)が少なくなりました。
(3)フロントの網を外して凹みを修正
フロントの網は、裏側から爪を曲げて固定してあるだけですので、爪を起こすと簡単に外れました。
網の裏からドライバーで押さえて凹みを修正し、元に戻しました。
(4)本体(蓋)を元通りに組み立て直して完了
内部も奇麗になり、フロントの網の凹みもついでに修正済です。
ファン(モーター)から異音(ゴロゴロ音)も少なくなりました。
◆自己評価:75点
管理人は電気工事士の資格があり、またDIY歴何十年のため、このようなメンテナンスは、
いとも簡単にやってしまいますが、自信のない方は修理ハウスなどに持ち込んだ方が良いでしょう。
注)このセラミックファンヒーターの製造年は銘板より、2007年です。本当の所は買い替えた方が
無難かもしれません。電線の絶縁劣化や樹脂部品の劣化(経時変化)がかなり進んでいます。
(冬場の100日間×1日4時間使用=400時間/年、仮に6000時間を寿命とすると15年間となる。)