◆アイデア名:
おいしいさつまいもの蒸かし方
◆概要:
秋はやはり「さつまいも」の季節でしょう。(9月〜11月)
高価な石焼き芋鍋も市販されているようですが、短時間で簡単においしく蒸かせる方法を
提案します。ご家庭にある、簡易蒸し器(なべの底に置くタイプ)があればOKです。
「さつまいも」はでんぷんが豊富でビタミンCや食物繊維を多く含み、便秘やダイエットに
効き目があるとして、特に女性に人気がある。
加熱してもビタミンCが壊れにくい特長があり、70ºC前後で長時間加熱すると、デンプンを
分解して麦芽糖にする酵素(アミラーゼ)が働いて甘味が増す。石焼き芋やふかし芋はこの
性質により甘味を最大限に引き出す調理法である。
(余計なことだが焼酎の原料にもなる。管理人は、さつま白波「黒麹仕込み」がお気に入り。)
§
「寺田いも」について
木津川が運んだ上質な砂地の畑は、いわゆる地下茎植物の栽培に適しており、特に
「さつまいも」は、明治時代末頃から「寺田いも」の名で知られる特産物となりました。
今でも南山城地域や城陽市(寺田)は「さつまいも(寺田いも)」が特産品です。
管理人は通勤途中の道端で、農家の無人販売を利用して、ちょくちょく「寺田いも」や
旬の野菜(きゅうり、なす、かぼちゃ、トマト、オクラ、じゃがいも、たまねぎ、等)を
購入しています。
◆購入品:
(1)さつまいも(1.6kg):400円
今回紹介する「寺田いも」の値段は、0.8kg(200円)のものを1.6kg(400円)使用しました。
失礼ながら値段や質は農家の良心によって異なります。そこを見極めるのが、醍醐味です。
相場は、0.8kg〜1kgが200円〜300円といったところです。
(2)あら塩(大さじ2杯程度使用):198円(1kg) ←管理人の家には常時ある。
(3)蒸し器(なべの底に置くタイプ):105円(100円ショップ)
◆下処理:
(1)水洗して泥を落とす。(洗剤などは使用しないこと。)
上下の「へた」や傷んでいる部分を切り落す。
(2)なべに「さつまいも」と「あら塩」(大さじ2杯)を入れる。
(3)フタをして、30秒程度シェイクする。(円を描いたり、上下にゆすったりする。)
注)あまり長くシェイクしないこと。(やり過ぎると皮がなくなってしまう。)
(4)塩を洗い落として、かぶる程度に水を入れて火にかける。
(5)水から火にかけて、沸騰する直前に止めてザルにあげる。(絶対に煮沸しないこと。)
この工程は、灰汁(あく)を取るために行う。(点火してから5分程度で終わる。)
←黄色いゆで汁
(苦味成分が出ている)
以上で下処理は終わりです。
◆加熱処理:
(1)蒸し器をセットし、なべの底に水を入れる。
(2)灰汁(あく)を取った「さつまいも」を蒸し器(なべ)に入れる。
(3)フタを閉めて蒸す。
(4)火力は可能な限り小さくしてください。(超とろ火)
約20〜25分程度でできあがります。(つまよう枝が抵抗無くすっと通る程度)
もちろん蒸かし時間は芋の大きさや質により違います。
←でき上がり。
おいもの断面が2層になっているのが
分かりますでしょうか?おいしそうに、
デンプンが分解され麦芽糖になっています。
◆自己評価:75点
普通に蒸かしたり、炊いたりするより少しだけ手間が掛かりますが、灰汁(あく)を取る工程と、
とろ火での加熱が効いているようです。非常に甘い蒸かし芋ができます。
→類似提案として、以下も紹介しておきます。
アイデアの紹介【その他】>
グリル鍋を使った石焼きいも
●以下に、オススメのさつま芋を紹介しておきます。
(両者とも、焼き芋や蒸かし芋に最適な、甘味・ネットリ感がある美味しいさつま芋です。)