最近の環境に関する広告・宣伝について、大げさな広告や、いいところだけ宣伝して、
悪いところは隠しているなどとして、疑問や不満を感じている人が多いという調査結果が
出ています。※1
※1.日経エコロジー2009/9「ecomom通信簿」より
「ecomom 通信簿(30〜40代の子育て女性に聞く環境意識)」.pdf(174KB)
1.誇大広告について
自動車の燃費や冷蔵庫の消費電力などに代表される省エネの表示は、標準的な使用状況を
想定した基準的な試験方法(10・15モードやJIS)に基づいて試験しているのは想像できる。
ただし、実際に使用したときの実用燃費や実消費電力が表示と大きく違っている事実から、
消費者はそれを単なる目安にしかしていない。また、表示との差異はメーカー間でも大きく
異なるという実態調査があります。
自動車の燃費などは、カタログ表示が悪い値でも実用燃費が他社より良いという車がある。
LED電球の明るさ表示にしても、初期の頃は白熱電球何W相当という表示に疑問があった。
最近では、全光束では何W相当、1m直下の照度では何W相当、自社のダウンライトに取付けた
場合の直下照度では何W相当など、メーカーによって考え方や表示が違うので注意のこと。
配光曲線を梱包ケースやカタログなどに表示しているメーカーはいまだに少ない。
(オーム電機と東芝ライテックの一部の商品のみである。)管理人は照明士であり、照明工学
についての基礎知識はあるので、配光曲線図と全光束の値があれば容易にそのランプの特性が
分かり、適合する器具も判断できる。(詳細は、
LED電球の購入紹介のページへ)
2.我々消費者に出来ること
無駄な消費(生活習慣)を抑えることはもちろんだが、カタログの仕様(定格)欄を正しく
読む能力を普段から磨いておくことが重要。
自動車の燃費については、最大トルクの発生するエンジン回転数が実用閾(3,000回転程度)
にあるエンジンは、使いやすく実用燃費が良い。LED電球は消費電力と全光束だけでなく、配光
を見て適正な器具で使用する必要がある。(密閉型器具に入れる場合も、対応しているLED電球を
使わないと、短寿命となる。)
冷蔵庫については、内容量に余裕を持たせ、扉の開閉を少なくすること。また壁から少し離して、
風通しの良い位置に設置すること。(直射日光が当たらないようにする。)
さらに、冷蔵庫や冷(暖)房器具など24時間や長時間使う電気製品は、10年以上前の器具に比べ
消費電力が半減しているものも確かにあるので、この場合はエコ替えを検討するべきである。
自動車などは運転の癖で燃費がかなり違ってくる。急発進やカラ吹かし癖のある方は注意のこと。
LED電球も配光や必要照度、点灯時間、点滅回数、周囲温度などをよく考えて選定してください。
以下は、参考になるWebサイトです。
1)
「エコドライブ10のすすめ」
2)
LED特集 これを読めば、すべて分かる!「LED電球」完全ガイド
3)
各社LED電球の比較表.xls(100KB程度)