世界的な省エネ運動の中で脱白熱電球への動きが活発化され、日本においても2012年に向けた
脱白熱電球宣言がなされ、電球から電球形蛍光ランプ等への置き換えが、官民協力して推進される
契機になったと考えている。これほどの国民運動にまで広がった所以は、これが非常に判りやすい
CO
2削減と省エネ活動であったからである。
2009年頃より、電球形LEDランプをはじめ、LED照明が多数のメーカーから商品化されるに至っている。
その中には、直管蛍光ランプの既設器具にそのまま使用できると称して販売されるものも出現し、その
安全性や効率に対し、疑問視されるものが多くあり、それらの課題(互換性、落下、フリッカ、感電など
の危険性)を解決するためのシステムとして、適切な標準化(規格)の制定が待たれていた。
このような状況の中、経済産業省からの指導もあって、(社)日本電球工業会が日本電球工業会規格
JEL 801「L形ピン口金GX16t-5付直管形LEDランプシステム(一般照明用)」(2010年10月8日)を制定した。
これには、ランプの要求事項、ランプの安全性要求事項、ランプの性能要求事項、ランプの形式、
ランプの表示、制御装置の要求事項、ソケットの要求事項などが盛り込まれている。
この規格の制定を待って、日本の大手照明メーカー(パナソニック電工、東芝ライテック、
三菱電機オスラムなどが相次いで、直管蛍光ランプ形LEDランプの製品を発表するに至っている。
(画像の出典:パナソニック電工 ニュースリリース 2010年11月8日 より)
(社)日本電球工業会のホームページに、LED照明(電球)に関する有用な資料があるので、参照されたい。